年収の総合計だけで考えると、確かにそれなりの金額を得ている医師の方は多いかもしれません。しかし、入院設備のある病院に勤務している場合、医師たちは「当直」をこなす必要があります。これはつまり、一晩病院に泊まる「夜勤」になるわけですが、患者さんからの呼び出しがあり、多くの場合はほとんど眠れないと聞きます。しかも、当直当日、後日ともに、通常勤務であるケースもあって、こうなると、たとえば、朝9:00から働いたとして、夕方6:00頃からそのまま当直に入り、翌日そのまま通常勤務になだれ込むわけです。合間に多少の休みが入ったとしても、30時間以上を超える長い勤務時間です。
さらには、勤務を終えた帰宅後や、週に1日や2日の休日も、重症患者を抱えている医師にとっては、完全な休息とはなり得ません。いつ携帯が鳴って、病院から呼び出しが来るかわからないからです。
特に、研修医の劣悪な労働環境については、たびたびマスコミで取り上げられてきました。無給・不眠で、連日働き続けるケースも少なくなかったようですが、ようやく法律が整備され、改善の方向へ向かっているようです。
とはいえ、まだまだ医師の世界では、労働基準法はあってなしがごとき……。人の命を預かる職業の宿命なのでしょうか。人の命を預かる職業だからこそ、本来は十分な休養が必要なはずなのに。
0 件のコメント:
コメントを投稿