大森です。
早川先生と上原さんのご指摘どおり、“環境の中の不適応”に悩む子供や若者たちが多くなっていると思います。既に中年の域ではありますが、小生もいまの社会へ適応するにはかなりの苦労があるので近いものを感じます。
先週、秋葉原で起こった事件をはじめ、各地で若者の無差別殺人や殺傷事件が続いています。メディアや雑誌では、秋葉原の事件だけは容疑者も25歳という年齢と携帯掲示板への書込みの分析から、他の事件とは意味が異なるという論調もありますが、やはり子供や若者の心の問題として捉えたほうが良い部分もあるのではないかと思います。
さて、私たち大人が作り出している環境や情報は、子供たちの心に大きく作用しています。上原さんのご指摘どおり「情報過多」「スピードアップ」、「他人とのコミュニケーションの形の変化」と取り巻く環境が非常に複雑で厳しいものになっています。
その複雑な環境を生きるためには、大人から子供へのメッセージは、もっといろいろな生きる方法があることを教えなければならないのに、単にひとつのメッセージや価値観しか与えられていないように思います。
その価値観とは、
●機転が利く、楽しく、明るい人になってほしい
●友達、親友をたくさん作ってほしい
●スポーツ、勉学、音楽、何でもできる人になってほしい
●良い学校に入って、他人よりも良い仕事についてほしい
というようなことです。
特に都市生活者の親たちは上記の価値観を実践するべく、幼稚園から私立に入れて、進学塾に入れて、有名進学校から一流大学に入れるべく、血マナコになっています。これでは子供たちは疲れる、(ホントは親たちが一番疲れている)。
実は、
●答えが出なくとも、ひとつのことを愚鈍なまでに考える
●友達はいないが、本や音楽が好き
●スポーツも勉強も音楽も得意ではない
●三流大学出身あるいは大学をでていない
ということでも、そこそこ人生は楽しく生きられるという社会の仕組みをつくることや、その価値観を子供たちに伝える必要があります。
もちろん今の社会はそのようにはなっていないし、私たち大人は自分の子供がスーパーエリートになれることを疑いませんし、そのように育てています。困ったものですが、このような日本を変えるには、長期的には西洋型ではない「日本の階級社会と個人主義」をどのように作っていくのかが課題であると思います。
とはいえ、社会環境が変わらないまま明日がきてしまうことも確かです。
子供たちにとっては大変な明日かもしれません。
こんな社会環境の中で、子供たちは適応できないまでも、どのように日々を過ごしていったらよいのでしょうか?
2010年3月16日火曜日
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