こんにちは、上原です。
早川先生による「小児科医療の論点」、とても興味深く読ませていただきました。
知らなかったこと、驚いたこと、もっと知りたいと思ったことなど、たくさんあったのですが、今回私から投稿するにあたっては、あえて一つの問題に焦点を絞ってみたいと思います。
それは「医療とお金」です。この場合、お金というのは、患者が病院に支払う医療費という意味と、医師が受ける報酬という二つのことを意味しています。このブログでも何度かふれてきましたが、結局、医療の問題のうち、もっとも大きな問題の一つは、「金の問題」という気がしてなりません。医療は業種や職業の一つである以上、お金と切り離して考えるわけにはいきません。しかし、医療は単なる仕事と割り切るわけにもいかないので、お金と切り離して考えざるを得ないのもまた事実。この矛盾が様々な問題を生んでいるのでしょう。
まず、患者が病院に支払う費用についてですが、高齢者にせよ、小児にせよ、救急医療にせよ、いずれにせよ完全無料化に私は反対です。早川先生も書いてらっしゃいますが、完全に無料化すると、たいしたことないのに医療にかかる人が増えるし、どうしても医療の質の低下につながると思います。安くてもいいから、少しでも自己負担費用を設定した方がいいと思います。いくらが適切な値段かというのは、難しいところではありますが。
で、非常に初歩的な質問で恐縮なんですが、医療費というのは、いったい、誰がどうやって決めているのでしょうか。厚生労働省が「点数」というのを決めているのですよね? でも、実際は、同じ治療を受けても、かかった病院によって医療費は違うように思うのですが、これはなぜなんでしょう。それとも、厳密に完全に同じ治療であれば、医療費はどこでも同じになるはずなんでしょうか?
そしてもう一つ、医師に支払われている報酬の問題ですが、これもいったい、誰がいつどこで決めているのでしょうか。各病院が勝手に決めているということでしょうか? 早川先生が「小児科の論点・第1回(4月6日)」で書かれていましたが、同じ麻酔科の医師でも国立のがんセンターだと年収700から800万ぐらいで、民間病院だと1000万を軽く超えるという、これほどの差はどうして生まれるのでしょう。
素直な頭で考えると、大変な仕事、キツイ仕事、なり手がすくない仕事には、多額の報酬がつくものです。なのに、その正反対になってしまうというのは、いったいなぜなんでしょうか。私には、不思議でたまりません。そんなに報酬に差があったら、民間病院を選ぶ医師が多くても当然です。大変な仕事やキツイ仕事を担当してくれる医師を募るにあたって、それにみあった報酬ではなく、個々の医師の倫理性と使命感だけが頼りとあっては、あまりにも非現実的な仕組みとしか言いようがありません。
しいていえば、そうした大変な仕事を安い報酬で担当してくれる医師に対して金銭の代わりに送られるのは、市民からの感謝の念と尊敬の念ということでしょうか。しかし残念なことに、利己的でわがままな患者も増えていて、それすらままならなくなりつつある、そんな気がしてなりません。
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