前回に引き続き、セカンドオピニオンについてもう少し。
前回の話では患者さんの方がセカンドオピニオンをもとに自分の希望を述べ、主治医に治療方針を少し変更してもらったところ、やんわりとではあったが医師からいやみを言われた(少なくとも本人はそう感じた)ということでした。
私がある医師にセカンドオピニオンについて聞いたところ、「今、現場では、それは当然のこととして受け入れられている。セカンドオピニオンを頼まれたからといって、気を悪くする医師はそんなにいないと思う」と言っていました。
たぶん、おそらく、前回の件に登場した主治医も、別に患者さんにいやみを言ったつもりもなく、セカンドオピニオンがあったからといって、感情を害したということもなかったのではないでしょうか…。
患者さんの方は「セカンドオピニオンをするのは主治医に失礼なんじゃないか」とひけ目に感じていた、その気持ちが「先生にいやみを言われてしまった」と思わせているのではないかと思うのです。やっぱり、いまもなお、患者が医師に物申すのは、すごく失礼なこと、そんなことは決して許されないといった考えが日本にはあるからです。
確かに、医師を神のように扱ったり、すべての責任を医師任せにするというのは、医療としては決してのぞましいことではないと思います。しかし、それ以前に、ここは日本です。あらゆる職業をとりはらったところで、多くの人には、人と人のつながりにおいて、理屈よりも人の気持ちをおもんぱかろうとする国民性があります。そんな日本には、患者が責任を持って医師と対等に意見を交し合うやり方が、医療の道としてしっくりくるとは、どうも思えないのです。
もちろん、じゃあ、どうすればいいのか、が、一番問題なのですが。
2010年3月16日火曜日
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