心の病は、社会の病。

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2010年3月16日火曜日

映画『Sicko』でわかったことは…

こんにちは、上原です。
ここのところ、更新が遅くてすみません。

ずい分前に予告しておき、いまごろになってしまったのですが、マイケル・ムーアの映画『Sicko』を見た感想を書きたいと思います。

もう今から見る方も少ないと思うので、内容を書いてしまいますが、要するに、アメリカの健康保険の話です。日本では国民健康保険が破綻しかかっているとしてあちらこちらで問題になってますが、アメリカには国民健康保険そのものがないんですね(ご存知だとは思いますが)。で、どうなっているかというと、医療費は異様に高いので、いざという時のために、いわゆる保険会社の健康保険に個人個人で入るんです。でも、それだって高いし、加入条件が厳しかったりして入れない人は多い。しかも、ちゃんと契約していても、いざ病気になった時に手術代を払ってくれないということがよくある、という話でした。

まあ、そうは言っても、救急患者や病院にかけつけた人の面倒はみるんだろうなあと思って見ていたのですが、甘かった! アメリカでは、救急車を呼んでも、まずクレジットカードがあるかどうか聞かれるとか。病院にかけつけても、まず金が払えるか、という話から始まり、払えないとか、払える証明ができないと、病院から追い出されてしまうそうです。

一番驚いたのは、身寄りのないお年寄りや知的障害のある入院患者を、治療費が払えないからといって、病院の人間がタクシー運転手に金を渡して、ストリートに捨てさせていることでした。道ですよ、道! 

この段階では、私の感想は、「なんだ、日本はアメリカに比べたらまだまだ全然いいじゃん」でした。しかし、これがその後変わってきます。

マイケル・ムーアは、アメリカの医療保険の現状は最悪でしょう?! とみんなに投げかけ、誰が悪いのか(政府だったり、ブッシュだったりする)を示します。そしてお隣のカナダを引き合いに出します。実はカナダは国民は医療費が全部タダなんですね。で、さらにその後、世界の現状を探りに行くのです。

マイケルが調べてみると、イギリスは医療費は全部タダ。フランスもタダ。かつフランスは出産すると家政婦さんまでタダで使えたりする。なんてすばらしいんでしょう、イギリスも、フランスも! という展開になってきます。まあ、実際には、イギリスでもフランスでも悪い面も実はいろいろあるんでしょうが、この監督は、あえてそのあたりはバッサリと切り捨て、とにかくイギリス・フランスは最高! と描いていました。 

見ている私も、「実際は、ここまで良いわけじゃないんだろうなー」とわかっていつつも、「さすが、ヨーロッパ。日本よりもずっといいなあ」と、つい思ってしまいました。

しかーし!!

今日の新聞に載っていたのですが、WHOが世界の保険制度を調べたところ、なんと、第一位に輝いたのは、日本! だ、そーです。もっとも公平に国民全員がよい医療を受けられる国だと。イギリスでも、フランスでもなく、日本なんだそうです!

そういわれれば、マイケル・ムーアは映画を作る際、日本にもリサーチに来ていたとか。しかし、映画では日本のことはほっとんどふれられていませんでした。きっと、無難にまとまっているように思えて面白みに欠け、あの映画的にはふれようがなかったんだろうな。

世界一の国と言われると文句も言いずらくなりますが、私、やっぱり国民健康保険の毎月の保険料って、すっごく高いと思うんですよね……。これって、仕方ないんでしょうかねえ。

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